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楽曲解説 -サ行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

信濃追分(シナノオイワケ)

 信濃地方(現 長野県北部)に伝わっている民謡で、追分節の一つ。発生時期は江戸中期以降といわれているが、明確な起源・作曲者は不明。
 もとは馬を引いて荷物を運搬する職の馬子が、馬を引きながら唄っていたという馬子唄であったが、その唄の出来がよかったためにお座敷でも歌われるようになり、三味線や太鼓などのお囃子がついて、追分節が生まれたといわれている。
 その後、越後へ伝わって越後追分となり、海を渡って北海道の江差に伝わって江差追分になったという。
 追分とは、道が二つに分かれるところの意味で、昔は「牛馬が追い、分ける場所」を差したが次第に街道などの分岐点を指すようになっていった。曲名につく場合は、その「分岐する地方周辺で歌われていた曲」といった意味あいになる。
 尺八で吹かれるようになったのは江差追分からの逆輸入。

(アキタホイ)
浅間根越しの(アキタホイ)
エ焼野中にヨ(アキタホイホイ)
あやめ(アキタホイ)
エ咲くとは(アキタホイ)
しおらしや
(ハ来たよで 来ぬよで 面影さすよだ オーサドンドン)

(アキタホイ)
浅間押せ押せ(アキタホイ)
エ六里ヶ原を(アキタホイホイ)
押せば(アキタホイ)
エ追分(アキタホイ)
近くなる
(ハ見たよで戸が鳴る 出て見りゃ風だよ オーサドンドン)

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